今回はポータブルトイレの紹介します。
ポータブルトイレ
ポータブルトイレはトイレまでの移動が困難になった場合に使用する。ベッドの傍に設置する事ができるので歩けなくても自室にて排泄する事ができる。排泄物と身体はできるだけ素早く離すことが好ましい。
プラスチック製と木製を中心に紹介します。スチール製や簡易的なポータブルトイレもある。
比較的に軽量で動かしやすい。お手入れが簡単。水洗いできる。臭いが付きにくい。樹脂製で木目調の商品もある。
部屋のテイストに調和しやすい家具調。重量があるので安定している。手入れが大変。椅子のように腰掛けることもできる。値段が高い。
軽量で移動しやすい。折りたたむことも可能な商品がある。軽量のため安定性が不十分。値段が比較的に安い。
選び方のポイント
ポータブルトイレを体格に合わせて調整すると排泄しやすい。体に合っていない状態であると介助する側も大変である。
コンパクトタイプもある。体格や部屋のスペースに合わせて選択する。
座る姿勢が不安定な方はポータブルトイレが体格に合っていないと排泄しにくい。
基本は股関節、膝関節、足関節が90°で座れる高さを選ぶ。身体状況によって高さを調整する。
移乗で平行移動するためにベッドの高さに合わせる場合がある。
立ち上がりやすくするために少し高めに調整する場合がある。
立ち上がりや前すべりを予防するために前後の傾きを調整できる商品もある。
ひじ掛けの高さが調整出来たり、跳ね上げる事もできる商品がる。
跳ね上げると移乗する際にひじ掛けを乗り越えなくてもよくなる。
ポータブルトイレとベッドの間を埋める付属品が商品によって付いている。移乗の際に隙間が少なくなるので安全に移乗できる。
プラスチック便座、長穴便座、ソフト便座、あたたか便座。他にも脱臭便座などいろいろと種類がある。リラックスして座れる便座を選ぶ。
ポータブルトイレの使い方
ポータブルトイレの使い方の紹介をします。
汚物バケツに水を入れてポータブルトイレにセットする。水を入れると臭いが軽減される。また便がこびりつきにくい。
自宅内のトイレに汚物バケツを運んで流す。
汚物を洗える水道でバケツを洗う。
ポータブルトイレは洗浄する事が大変。
ポータブルトイレを置く位置
特に理由がなければベッドの足側に置く。トイレが頭側では臭いの問題がある。
キャスターが付いているとポータブルを選ぶと移動させるのが楽になる。ポータブルトイレは車いすで移乗する時や起き上がる時などに邪魔になる。
その他のオプション
自分でトイレットペーパーをカットできるかも重要である。片手でカットしやすいペーパーホルダーもある。
自分で細かく拭けない場合はシャワー付きのポータブルトイレもある。お尻を拭く回数が減るので便利である。
ポータブルトイレの注意点
ポータブルトイレの消臭液が販売されている。水を入れたポータブルトイレの汚物バケツの中に入れるだけで消臭。
参考 ポータブルトイレ用 消臭液パナソニック 公式サイトポータブルトイレは排泄するには便利ですが、汚物バケツをトイレに運ぶことや洗浄することが大変。バケツを洗浄する必要がない商品もあるので紹介します。
汚物バケツにフィルムセットして自動でラップ。バケツの洗浄が不要になる。
参考 安寿 家具調トイレ 自動ラップアロン化成 公式サイト水洗式のポータブルトイレもある。汚物バケツの処理をしなくても良い。介護保険で購入補助の対象。設置に関しては自己負担。
参考 ベッドサイド水洗トイレTOTO 公式サイト特定福祉用具
ポータブルトイレは商品によって特定福祉用具として介護保険の公費での補助が受けられる。ケアマネージャーや福祉用具専門相談員に相談する。
トイレに関する特定福祉用具についてまとめ
尿が漏れるからと言って安易におむつを選択しない。ポータブルトイレや尿器も選択肢に入れる。
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