困りごと:トイレが大変・読む順番
介護保険で購入費の支給対象となるトイレ関連の特定福祉用具を紹介します。腰掛便座、自動排泄処理装置の交換可能部品、排泄予測支援機器の違いと、購入時の注意点を確認しましょう。対象になるかどうかは、お住まいの自治体や担当のケアマネジャー、福祉用具専門相談員に事前にご相談ください。
特定福祉用具とは
特定福祉用具販売は、入浴や排泄に使う用具など、貸与になじまない福祉用具の購入費を介護保険で支給する制度です。指定を受けた販売事業所で購入し、自治体へ申請します。
対象となる9種目
- 腰掛便座
- 自動排泄処理装置の交換可能部品
- 排泄予測支援機器
- 入浴補助用具
- 簡易浴槽
- 移動用リフトのつり具の部分
- 固定用スロープ
- 歩行器(歩行車を除く)
- 歩行補助つえ(松葉杖を除く)

固定用スロープ、歩行器(歩行車を除く)、歩行補助つえのうち単点杖(松葉づえを除く)・多点杖は、貸与(レンタル)と販売(購入)のいずれかを選べます。ケアマネジャーや福祉用具専門相談員から説明を受け、身体状況や利用期間などを踏まえて選びましょう。
トイレに関する特定福祉用具
トイレや排泄に関係する主な販売対象は、腰掛便座、自動排泄処理装置の交換可能部品、排泄予測支援機器の3種目です。
腰掛便座
腰掛便座には、次の4種類があります。利用する人の身体状況と設置場所に合わせて選びます。

洋式便器の座面が低く、座る・立ち上がる動作に負担がある場合に使います。洋式便器の上に設置し、座面の高さを補う用具です。立ち座りのしやすさを確認し、足が床に着く高さを選びましょう。

座面を高くするだけでは立ち上がりが難しく、便座の動きによる補助が必要な場合に使います。電動式またはスプリング式で便座を昇降させ、立ち上がりを補助する用具です。設置できる便器の種類や、操作方法を確認しましょう。

和式便器の上に設置して、腰掛式で使えるようにする用具です。便器そのものを洋式に取り替える工事は、住宅改修の制度を確認してください。
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トイレまで移動することが難しい場合に、居室で使える移動可能な便器です。設置場所、便座の高さ、移乗のしやすさ、後片付けの方法を確認しましょう。
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自動排泄処理装置の交換可能部品

自動排泄処理装置の本体は福祉用具貸与の対象です。尿や便の通り道となり、利用者や介護者が容易に交換できる受け口、チューブ、タンクなどは、特定福祉用具販売の対象になります。対象部品は製品ごとに確認してください。
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排泄予測支援機器
膀胱の状態を感知して尿量を推定し、排尿のタイミングを本人や介護者に知らせる機器です。利用者の状態に合うかどうか、福祉用具専門相談員や医療・介護の担当者と相談してください。
特定福祉用具の注意点
介護保険の支給対象となる購入費は、同一年度(4月1日から翌年3月31日まで)に合計10万円までです。この範囲内でも、所得などに応じて購入費の1〜3割は自己負担となります。10万円を超えた分は全額自己負担です。原則として、購入時にいったん全額を支払い、自治体への申請後に保険給付分が払い戻されます。例えば、1割負担の方はその年度に対象用具を初めて10万円で購入し、負担割合が1割の場合、9万円が支給され、実質的な自己負担は1万円です。
すでに購入した種目を再び購入する場合は、原則として給付対象になりません。ただし、用具の破損や介護の必要度の著しい変化など、特別な事情を自治体が認めたときは例外があります。購入前に確認しましょう。
特定福祉用具販売の指定を受けた事業所から購入する必要があります。購入前に事業所と自治体へ対象製品や申請方法を確認してください。
制度の対象種目と申請方法は、厚生労働省「福祉用具・住宅改修」もご確認ください。

特定福祉用具にはトイレ関係以外もあります。購入前にケアマネジャーや福祉用具専門相談員へ相談しましょう。

