おむつの基礎知識:種類と構造・読む順番
大人用紙おむつの尿とりパッドは、表面材・吸水材・防水材・立体ギャザーなどで構成されています。選ぶときは吸収量だけでなく、吸収スピードや通気性、漏れを防ぐ構造にも注目することが大切です。この記事では、各部位の役割と性能、吸収回数表示の読み方を図とともに解説します。
紙おむつ(パッド)の構造

1.表面材:肌触りと吸収性能
2.吸水材:吸収量
3.防水材:通気性と非通気性
4.立体ギャザー:防波堤
紙おむつ(パッド)の性能
吸収量

総吸収量と吸収目安量があります。総吸収量は全面で吸水した状態です。吸収目安量は使用時の目安です。総吸収量を吸収目安量に換算すると5~7割程です。病院・施設用は総吸収量で表記されている場合があります。その場合は吸収目安量を参考にします。吸収・保水性能は製品によって異なります。尿量に合う吸収目安量を選び、座ったり横になったりしたときに、パッド表面の湿りや漏れがないかも確認してください。尿が逆戻りして、皮膚に接触すると皮膚トラブルの原因に繋がります。荷重による尿の逆戻りを防ぐために、適切な吸収量を選択することが必要です。
吸収スピード

吸収スピードはメーカーや製品によって異なり、同じメーカーでも上位シリーズに吸収スピードの速いパッドが用意されている場合があります。また、1回の排尿量や尿の勢いにも個人差があります。排尿量が多い方や尿の勢いが強い方は、パッドの吸収が追いつかず、尿が広がって漏れることがあります。そのため、吸収量だけでなく吸収スピードにも注目し、排尿の状態に合った製品を選ぶことが大切です。吸収スピードの速いパッドを選定することで、漏れを抑えられる場合があります。
・尿の勢いが強い人
大人用紙おむつ・尿とりパッドの吸収スピード|尿の勢いに合わせた選び方と製品例【2026年版】
防水性

防水材は尿がパッドの裏側へ抜けるのを防ぎます。湿気は通す防水材と通さない防水材があります。

通気性と非通気性

通気性のパッドと非通気性の製品があります。おむつ内は排尿後、多湿の環境になります。通気性のパッドは湿気を通すため蒸れにくくなります。値段は通気性パッドの方が高いです。透湿性の表記もあります。ドラッグストアやスーパーマーケットでも通気性のパッドは販売されています。

非通気性:頻回に交換できる人
立体ギャザー

立体ギャザーは、尿や便がパッドの外側へ流れ出るのを防ぐ、防波堤のような役割をします。パッドは尿を瞬時に吸収できるわけではありません。立体ギャザーが尿をいったん受け止め、その間に吸収体が尿を吸収します。そのため、装着時にはギャザーをしっかり立てることが大切です。なお、立体ギャザーのないパッドもあります。


立体ギャザーが一旦せき止めてゆっくりと吸収していきます。
大人用紙おむつ・尿とりパッドの立体ギャザーとは?役割と使い方、注意点【2026年版】
消臭性

ニオイを気にされている方は多いです。人と会う事や外出の制限につながる可能性があるので消臭性も重要な要素です。ほとんどの製品は尿臭に対応していますが一部の製品で便臭に対応している製品もあります。
Ag⁺、カテキン、活性炭などの消臭機能が付いているパッドもあります。
大人用紙おむつの臭い対策|消臭機能と使用済みおむつの処理方法【2026年版】
表記の読み方
日本衛生材料工業連合会が「紙おむつの表示に関するガイドライン」を定めています。
参考 紙おむつの表示に関するガイドライン日本衛生材料工業連合会 公式サイト
1回排尿量の表示
1回排尿量=150ml(ほとんどのメーカー)で表記しています。一部の製品では120mlの場合もありますがごく稀にあります。
吸収回数の目安

吸収回数の目安は吸収目安量を回数で表記しています。店頭用のおむつはこの表記方法です。

是非、おむつを選ぶ時の参考にしてください。

